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齋藤美術館の中庭と茶室、水琴窟をご案内いたします。
中庭には茶室「龍庵」と、その脇に水琴窟があり、澄んだ水音の余韻を楽しんでいただけるくつろぎのコーナーとなっております。ちいさなベンチをしつらえておりますので、水琴窟の音色を聞きながら疲れた足を癒していただけます。 |
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◆中庭
齋藤美術館と母屋との間に中庭があります。中でも、樹齢100年を超える大きな松は、亀甲形となったこぶがあり、訪れる方々に珍しがられております。 |
母屋のカフェ・町家さいとうからの、簾越しに写る庭の眺めは格別です。 |
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◆茶室と水琴窟
茶室は「龍庵(りゅうあん)」と申します。 |
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三畳半の茶室には、当館コレクションの軸や花入、置物などを常設し、随時衣替えをしております。
ご希望により、お茶会等にご利用いただくこともできます。詳しくは齋藤美術館までお問い合わせください。 |

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茶室の脇には水琴窟(すいきんくつ)があります。 水琴窟は、つくばいや縁先手水鉢の鉢前に仕掛けられた、日本式庭園技法のひとつです。日本の庭園には、自然美が凝縮されています。その庭づくりに「水」の果たす役割は大きいのです。 |
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江戸中期、庭師がそれまで排水装置として地中に作っていた洞水門に、瓶などを埋めて音色にまで工夫を凝らしてみて水禽窟がうまれたのでした。
当館を開設する折に、庭の縁側の下から古い水琴窟が見つかりました。慶応年間に家の新築と同時にしつらえられた水琴窟でしたが、長い歳月で穴の部分に泥水が流れ込んだり、枯葉などが埋まって使用することはできませんでした。
それをご存知の方や美術館を訪れる方々からのご要望もあり、翌年茶室前に水琴窟を復元いたしました。
周りが静かだと、離れていても十分に澄んだ音色を聞けますが、竹筒を差し込み、耳を当てていただくと、より鮮明に音が伝わります。 |
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